ピアノを弾くときに、どこを見る?

こんにちは。

私たちは、ピアノを弾くときにどこを見ているのでしょう。

ある人は鍵盤をやぶにらみにし、ある人は天を見上げたり、遠くを見つめたり、客席に顔を向ける人もいたりしますよね。

ピアノを弾くときにどこを見ているのかは人によって実に様々です。

どこを見ているのが理想的なのかと聞かれれば、「どこを見ていても良い」

と答えなければならないでしょう。

しかし、どこを見ているかに関わらず気を配らなければいけないのは「意識」です。

鍵盤をやぶにらみにする事で無意識のうちに、意識が鍵盤上にフォーカスされ、鍵盤上で音を聞いてしまっては良くありません。

耳はどんどんと閉じてゆき、聴衆と同じ聴点で音の隅々までを客観的に見渡すことが難しくなってきます。

ロシアンピアニズムって何?(4)~深い音のメカニズム~や 打鍵の感覚(2 )~「投げる」動き~でお話したような、

音が遠くから飛んでくるようなイメージ、あるいはハンマーが上に向かって投げ放たれるイメージ、といった良い打鍵に繋がる感覚が失われさえしなければ、「どこを見ていても良い」と思います。

上手くいくときといかないとき、その違いはおおよそ、言葉に出来なかった感覚が握っているものです。

私たちが良い音、良い打鍵を見つけだす過程に、良い感覚と出会っていくことは、大きな助けになるのではないでしょうか。

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松岡音楽教室

松岡優明

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