グランド・ピアノは打楽器
グランド・ピアノは打楽器
グランドピアノが打楽器であることを、正しく認識する
ことから、ピアノの理想的な演奏法が見えてきます。
ロシアピアニズムは グランド・ピアノを合理的に美しく響かせるという前提に基づいています。
ピアノは鍵盤楽器ですが、グランドピアノは同時に打楽器としてのメカニズムを持ち合わせています。
ピアノを打楽器というと、なにか非音楽的なイメージを持ってしまいそうになりますが、
決してそうではありません。
このことをきちんと理解した上でこの巨大な楽器と向き合うことで、
グランドピアノをより音楽的に演奏することが出来ます。
(グランドピアノをなぜ打楽器と捉えるべきなのかは、「グランドピアノの仕組み」をご参照ください。)
ショパンがピアノを何故「不実な楽器」であるの説いたのか、
そしてピアノを合理的に美しく鳴らすピアニズムが、
何故ヨーロッパではなくロシアで積極的に継承されているのか。
そのポイントは、グランドピアノを打楽器として捉えてきたのか、
それともチェンバロの延長線上にある鍵盤楽器として捉えてきたのかにあります。
ピアノという楽器とロシアにおけるピアノの歴史を紐解いていくとその理由が明らかになってきます。
(「ロシアンメソッドって何?」ではその歴史について触れています。どうぞご参照ください。)
美しい1音を出す方法を学ぶこと、
そして自分の出した音を耳で捉えるときの意識のあり方を知ることで、
あなたの全てを、余すことなくピアノの音にこめられるようになります。
松岡音楽教室
松岡優明(ゆうま)