レッスンについておもうこと~自己自身と演奏と~
生徒の素養や素質、人となりは学習過程における演奏の良し悪しとは別物で、
「演奏すること」もその内容も、
一人一人にとっての数々の学び、あるいは生活の中で自発的に選択されるものの一つであって欲しいと思っています。
音楽とピアニズム(1)~ピアノの上手さ~の中で、自身の(苦い?)体験を通して、「上手さ」にとらわれないことの重要性と気付きついて、お話しました。
「技術」はいつも自己自身としてのみ習得されていきます。
それに対して「上手さ」というのはいわば自分という未熟な存在を、
少しでもよく見せるような「仮面」であると思うのです。
そんな風にして、「上手さ」を磨いてしまうような時間は短い人生の中で、あまり有益であるとは思えません。
また、そんな「上手さ」比べに没頭し、熱中する姿勢にも疑問が残ります。
無論、自分がメインで見ていない生徒さんのレッスンを依頼された場合は、
コンクールや受験に受かる、
という目的の下にレッスンを求められたりもします。
テクニック的、楽理的に、求められるであろうある一定の基準を満たすための「手直し」をしていくのは、さほど難しいことではありません。
しかしそういったレッスンにおいても、
生徒一人一人が今求められていることの本質を本心から理解し、
単なる「上手さ」としてではなく、
音楽の追求そのものに没頭にできるようなモチベーションのかけらを与えることを心がけたいと思うのです。
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松岡優明
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