手のポジションについて (3)
手のポジションは手の自然な傾きに乗っ取って用意し、2の指を旋回させるように使うことが理想的です。
おおよそ和音はそれぞれの小指に重心を持ち、外側から打鍵していくことで、良いバランスでハーモニーをつくることができるのです。
このポジションでの和音の打鍵を終えた直後には、鍵盤はこの様な沈み方をします。
親指の方が先に戻ってきているのがお分かり頂けると思います。
真ん中にある3と2の指や、
重心から反対側の1の指は、
外側からの支えと虫様筋を使っていく意識で使っていくことになります。
和音のみならず、2の指はしばしば独立した動きをしがちな指ですから、そこはグッと我慢して、
手首から指が生えているイメージをして、虫様筋で指の付け根を動かすようにしてみましょう。
良い打鍵には、手のポジションも非常に重要な鍵を握っています。
基本のタッチ(ロシアンメソッドって何?(4)を参照なさって下さい)に加えて普段の練習で少し気にしてみると、なにかヒントが見つかるかもしれません。
松岡優明
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